ザッハトルテ by DEMEL

３月14日　金曜日。

13日の金曜日に一日違いだなとは気付いていたんですが、今日がホワイトデーと知ったのは朝のラジオを聞いていた時でした。


でも、ダンナさんはちゃんと覚えていたようです。

しかも。

ちょうど半年前、劇団四季のライオンキングを見に行った帰りに阪急のデパ地下で目にしたザッハトルテ。
その艶やかなチョコレートのコーティングがとても美しく、ずっと食べたいなと思っていたのですが、そのことも覚えていてくれました。


というわけで、お返しにデメルのザッハトルテ。

お値段も結構したと思います。ありがたい。


当日を過ぎてしまい、15日に突入して15分過ぎた深夜にいただきます。


とてもきれいなのでどこから食べるか迷いましたが、左端の方をフォークでグサリ。

口に運ぶと、予想外の食感！

チョコレート感満載の「ザクッ」を想定していたら、想像以上の洋酒っぽい甘さが効いて「ズワッ」という感じでした。

レシピにはアンズのジャムと書いてあるのでジャムの甘さなんだと思いますが、とにかくブランデーのような大人な味わい。お子様は好まないかも。

ひたすらに気品あふれる上等なケーキでした。



なお、デメルはザッハートルテの元祖を主張してますが、詳しいところはちょっと複雑なようで。

ご存知の通りザッハートルテはウィーンの銘菓。考案者もはっきりしていてフランツ・ザッハーという料理人です。

彼の弟が開いたホテルザッハーとそのホテルの財政難を救った洋菓子店のデメルがともにザッハトルテの販売権を持っており、どちらもがオリジナルを主張しました。

結果的に裁判で両者とも正当であると認められたようですが、チョコレートメタルがホテルザッハーのものは丸型、デメルのものは三角で、レシピも少し違うらしい。

裁判に七年もかかったので甘い七年戦争なんて呼ばれているそうです。

それだけ人気のケーキだったんですね。