米粉の黒豆ロール by Patisserie Cent Neuf

冬が本格的になる前に帰省しました。
さすがにダウンはちょっと暑かったですね。

母が勝手に連絡して、友達が遊びに来てくれました。
そのうちの一人が誕生日が近かったので、どうしたことか、うちの父がわざわざ予約を入れてケーキを買いに走りました。

この夏に地元で米粉スイーツコンテストというものが開催されたようで、そのグランプリ商品とのこと。
経緯がよく分かりませんが、地元では米粉を特産品として売り出そうとしている模様。
私の記憶では米粉というと和菓子で多用している印象ですが、このコンテストでは和様を問わなかった模様。でも今まで米粉はスーパーでも売ってなかったので、手軽に家で和菓子を作りたい人には良いことですね。

さて、元来うちの父は甘党とはいえ、わざわざ朝早く買いに出かけたほどのケーキとはどんなものか。

見た目は意外な感じでした。

一言で言うと、シンプルでない。

なにやら色々入って、色々乗っています。

む、これはハードルが上がったな、というのが私の第一印象。

というのは、もともと私が米を使ったスイーツに良い思い出がないのです。

洋菓子の本しかり、「伊藤家の食卓」のお手軽レシピしかり・・・。
なんだか米のつぶ感やぬめりが残るというか。

それらを踏まえて、さらにロールケーキにおいていろいろ具材を加えると言う手法は美味しく仕上げるのにかなりハイリスクなんでは・・・と。

が、一口食べて不安はなくなりました。

新食感とまでは言わないですが、スポンジがすっごく軽いですね。このスポンジに米粉を使用しているとのことですが、小麦粉と卵バンバン使った濃厚な味とは逆の、綿菓子のような軽さ。ふわっふわです。

生地が軽いから逆に黒豆とかわらび餅が少し重さをプラスする感じで良いんでしょうか。和風の味でよく合いました。

見た目のゴテゴテ(失礼)とは裏腹に、食感はさらりとして食べやすかったです。

 

ところで、店名のソンヌフとはフランス語で１０９という意味とのこと。

なぜ１０９？
渋谷の１０９ビルしか思いつきませんが。