ドリログ
ドリンクブログ、略してドリログ!! ここでは緑茶から紅茶、コーヒー、お酒、カクテルまで画像付きで紹介していきます。
したたり by 亀廣永
- 2025/01/22 (Wed)
- お茶うけ (和) |
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月初、ホテルモントレ京都に行ったときに、ここも立ち寄りました。
昭和11年創業の和菓子屋「亀廣永」さん。
昭和の創業だと京都では新しいと感じるくらいだけど、お店自体はもう本当にここだけ昭和を切り取ったような昔ながらのこじんまりしたもので、暖簾をくぐって木枠の引き戸を開けて入ると、いつからあるのかというようなショーケースの中に何十年も変わってなさそうな包みのお菓子が積まれています。
奥から店主が出てきて、言ったものを出してもらって、お金を払って、ごめんくださいと言ってお店を後にする感じ。
もちろん支払いは現金のみだし、もう帳簿は古い帳面にでもつけてるんじゃなかろうかってくらいの雰囲気です。
昔祖父が土産物屋をやっていた宮島の店を思い出しましたよ。30年前のあの感じ。
購入したのは「したたり」という竿菓子。看板商品の一つです。
どんなお菓子か一言で説明すると、黒糖の寒天です。
老舗和菓子ガイドブックによれば、祇園祭の期間中、唯一茶席が設けられる菊水鉾の会所。
そこでの茶菓子にと考案されたとのこと。
包み紙の説明書きには、"菊水鉾は能楽「枕慈童」の曲に菊の露の「したたり」を呑んで七百歳の長寿を保ったという中国の故事にちなんで作られた鉾”で、このお菓子はその話にあやかって作られたというような趣旨の事が書かれています。
つまりは本当は夏のお菓子です。確かに寒天のキラキラ感は夏を思わせますね。
かつてはその茶席でしか食べられなかったらしいけど、今はお店で通年販売しています。ありがたい。
一人で食べるには大きいし、子どもたちに食べさせるにはもったいない気がするしで今日、ママ友さんとのランチ会のあと、まだ時間があったので彼女たちを家に誘って一緒に食べました。
切り分けの厚みがバラバラだけど、そこは見ないことにして。
濃い琥珀のような神秘的な透明感が、シンプルながらも圧倒的な存在感。
宇宙を思わせる深遠さがあります。
クリアな色味からも分かるように、羊羹ではありません。寒天ですね。
食べてみました。
予想以上の美味しさー!!
まずフォークを入れると(フォークかい!)寒天らしい切り立った断面を描いてぶるんと切れます。
私は寒天のこの独特な固さが好き。ゼラチンのプルプル感よりも弾力のない感じが。
そして口に含むと、まさしく黒糖!黒糖のじんわりとした深い甘みが広がります。
でも黒糖なのに安っぽくない。すごく上品です。贅沢に和三盆糖も使われているからでしょうか。すごいこれ。
原材料を見ると、砂糖・黒糖・水飴・和三盆・寒天の5つのみで、つまり糖と凝固剤しか入ってない(笑)。本当にシンプルイズベストで純粋な美味しさを感じる和菓子でした。
祇園祭のお茶席で優雅に食してみたいものです。
(いや、より味わって食べるのには冬の自宅の方が適しているのかな。)
なお私が持っている2009年発行のガイドブックでは一竿1,050円と記載されていますが、2025年価格は1,300円となっておりました。まだ許せる範囲内の値上がりと言えますかね。

昭和11年創業の和菓子屋「亀廣永」さん。
昭和の創業だと京都では新しいと感じるくらいだけど、お店自体はもう本当にここだけ昭和を切り取ったような昔ながらのこじんまりしたもので、暖簾をくぐって木枠の引き戸を開けて入ると、いつからあるのかというようなショーケースの中に何十年も変わってなさそうな包みのお菓子が積まれています。
奥から店主が出てきて、言ったものを出してもらって、お金を払って、ごめんくださいと言ってお店を後にする感じ。
もちろん支払いは現金のみだし、もう帳簿は古い帳面にでもつけてるんじゃなかろうかってくらいの雰囲気です。
昔祖父が土産物屋をやっていた宮島の店を思い出しましたよ。30年前のあの感じ。
購入したのは「したたり」という竿菓子。看板商品の一つです。
どんなお菓子か一言で説明すると、黒糖の寒天です。
老舗和菓子ガイドブックによれば、祇園祭の期間中、唯一茶席が設けられる菊水鉾の会所。
そこでの茶菓子にと考案されたとのこと。
包み紙の説明書きには、"菊水鉾は能楽「枕慈童」の曲に菊の露の「したたり」を呑んで七百歳の長寿を保ったという中国の故事にちなんで作られた鉾”で、このお菓子はその話にあやかって作られたというような趣旨の事が書かれています。
つまりは本当は夏のお菓子です。確かに寒天のキラキラ感は夏を思わせますね。
かつてはその茶席でしか食べられなかったらしいけど、今はお店で通年販売しています。ありがたい。
一人で食べるには大きいし、子どもたちに食べさせるにはもったいない気がするしで今日、ママ友さんとのランチ会のあと、まだ時間があったので彼女たちを家に誘って一緒に食べました。
切り分けの厚みがバラバラだけど、そこは見ないことにして。
濃い琥珀のような神秘的な透明感が、シンプルながらも圧倒的な存在感。
宇宙を思わせる深遠さがあります。
クリアな色味からも分かるように、羊羹ではありません。寒天ですね。
食べてみました。
予想以上の美味しさー!!
まずフォークを入れると(フォークかい!)寒天らしい切り立った断面を描いてぶるんと切れます。
私は寒天のこの独特な固さが好き。ゼラチンのプルプル感よりも弾力のない感じが。
そして口に含むと、まさしく黒糖!黒糖のじんわりとした深い甘みが広がります。
でも黒糖なのに安っぽくない。すごく上品です。贅沢に和三盆糖も使われているからでしょうか。すごいこれ。
原材料を見ると、砂糖・黒糖・水飴・和三盆・寒天の5つのみで、つまり糖と凝固剤しか入ってない(笑)。本当にシンプルイズベストで純粋な美味しさを感じる和菓子でした。
祇園祭のお茶席で優雅に食してみたいものです。
(いや、より味わって食べるのには冬の自宅の方が適しているのかな。)
なお私が持っている2009年発行のガイドブックでは一竿1,050円と記載されていますが、2025年価格は1,300円となっておりました。まだ許せる範囲内の値上がりと言えますかね。
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