嗜好飲料

嗜好品っていうのは、生きる上で必要ではないけど味や香りを楽しむために人が摂取するものの総称です。

そしてこの世には五大嗜好品というものがあります。

コーヒー
茶
タバコ
チョコレート
酒です。

五つのうち三つは飲み物なんですねぇ。


ヒトは水を飲めば生きていけるのにわざわざ風味や香りを付けて味わうわけです。

それだけ飲料ってのは昔から珍重され研究されてきたものなんですね。

お茶やお酒は神に捧げるところも多くあります。大切なのと同時に神聖でもあるわけです。


先人の知恵に感謝しながら自らの知恵を絞ってなお美味しい飲み物をいただきたいものです。

カフェ談義

私に「どこか美味しい店知ってる？」と訊いてはいけない。私は自覚がある。味オンチだと。

というのは、私は出来上がっている料理ならたいていは美味しくいただけるからだ。何で味付けしてあるとか何が工夫されているとかといった詳しいことは分からない。食べられるか食べられないか、だ。

だから私にとって美味しさの決め手は料理の味ではない。

私が食べたり飲んだりする時、一番重要視しているのは雰囲気だ。食器、室内のスタイル、インテリア、清潔感など。そして特に私にとってポイントになるのはロケーションだ。

ロケーションといっても交通のアクセスとかそういうことではない。つまり窓やガラス張りの壁から眺める景色のことだ。私が特に好むのは海辺と高台だ。晴れた昼下がりには風を感じながらキラキラ光る海面や遠くもやがかかった町並みが眺めることが出来る。夜になれば夕景や夜景が美しい。ロケーションではないが、庭園を眺めながらというのも季節や自然を感じられて心地よい。

絶景を見ながらの食事というのは本当に癒しのパワーがあって時を忘れさせてくれる。

だから私はカフェやレストランに行くとき、眺めがよい店をよく選んでいる。
私におすすめの店を訊く時はこう尋ねて欲しい。「どこか雰囲気の良い店って知ってる？」と。

お茶する？

親しい人をお話を楽しみたいとき、私たちが使う言葉は「お茶する？」です。
家に知人が訪れたとき、私たちは当たり前のようにお茶を出します。
かつて西洋の貴婦人は仲のよい友達を招いてティーパーティーを開いていました。
同様に日本でも茶道では茶会と言うものがあります。茶会はなにも格式ばったことをするために開くのではありません。人との交流を深めるために行うものです。

そう、それだけ茶は私たちの世界で重要なもの、人と人との仲をつなげる大切なものなのです。

どれだけ豪華なお菓子が添えて出されてもそれはお茶うけでしかない、一杯の美味しい茶をいただくことこそがとても素晴らしいことなのです。

普段何気なく飲んでいるかもしれないけれど、ふと考えてみましょう。一杯のお茶がとりなす人々の輪。その存在に感謝して、いま一度じっくりと味わってみたいものです。


「今日はほんとに天気が良いね」
「じゃぁ外で美味しいお茶でも飲みながら、話でもしようか」