ドリログ
ドリンクブログ、略してドリログ!! ここでは緑茶から紅茶、コーヒー、お酒、カクテルまで画像付きで紹介していきます。
- 2007.12.10
cha と tea
- 2007.12.06
ショートカクテルとロングカクテル
- 2007.12.04
ミルクティーとレモンティー
- 2007.11.26
濃茶と薄茶
- 2007.11.18
喫茶趣味のはじまり
cha と tea
現代の中国語で、「茶」は「ツァ」の発音になります。
広東語は、少し違うようですが一応「ツァ」です。
福建語系ビンナン方言は「テー」と発音します。
茶の呼び名は、世界的に二つの流れがあります。
広東語系の「cha(チャ)」が陸路から伝わった各国で使われています。
北京、モンゴル、朝鮮、日本、それから西のチベット、インド、中近東、さらにロシア。
ポルトガルはマカオやインドのゴアを長年統治してきたことによりchaを導入しています。
福建語系の「Te(テ)」は海路を通じた西洋諸国に浸透しました。
東洋の茶を始めてヨーロッパに持ち帰ったのはオランダ人です。
オランダは1600年代初頭、インドネシアのジャワ島からポルトガルを追い出し、西ジャワのバンタムに貿易の拠点を置きました。そして中国福建省から移住してきた中国人たちから喫茶の風習を学びました。また彼らが買い付けたお茶は福建省の新開港アモイからだったと考えられます。これらの背景にプラスして、宿敵ポルトガルに対抗して茶をThee(テー)と呼び売り込みました。
そのなかで特にお茶に取りつかれたのがイギリスだったのです。
いずれにせよ、世界中のお茶の呼び方は中国語の「茶」ひとつから来ているのですね。
ショートカクテルとロングカクテル
☆分類シリーズ☆ その3
カクテルの話
カクテルはショートカクテルとロングカクテルという大きく二つのジャンルに分けられます。
その説明とかちょっとしてみようかと。まぁ基本中の基本ってことで。
ショートカクテル
つまり「short time cocktail」で、その名のとおり、短めの時間で飲むもの。グラスに氷を入れないから早目に飲まないと温もってしまいます。
使用するグラスはカクテルグラスなどステム(脚)が付いているもの。グラスを温めないよう脚を持って飲みます。グラスの内容量も90mlと少量で、すぐに飲めるようになっています。
容量が少ない=アルコールにプラスするジュースなどが少ないということなのでアルコール度数は全体的に高めです。
ロングカクテル
ショートカクテルの逆。「long time cocktail」です。
タンブラーなど大きめのグラスを使って氷を詰めてあるのでなかなか冷えにくいゆえに、時間をかけて飲んで良いとされています。
氷があるうえに、ショートのようなレシピに炭酸飲料やジュース類などを加えてあるのでアルコール度数は低めです。
ホットがあったりフルーツで飾り付けしてあったりとバリエーションも出しやすいです。
なお、いくら氷が入っているといってもできるだけ温まらないよう、グラスは下の方を持って飲みましょう。
ミルクティーとレモンティー
☆分類シリーズ☆ その2
紅茶の話
なぜか日本では紅茶というと「ミルクとレモンどちらになさいますか?」となります。日本での紅茶の飲み方といえば、ストレートとミルクとレモンしかないらしい。
それにしてもレモンティーがこれだけ幅を利かせてるのはちょっとおかしな話なのです。
紅茶といえばイギリスですが、イギリスで紅茶といえば必ずと言ってよいほどミルクティーが出てくるらしいです。特に朝は絶対濃いミルクティー。いわゆるアフターヌーンティーなど、ちょっとゴージャスに決めるときは少し高価なダージリンなど使ってストレートも飲むらしいですが、ほとんどはミルクティー。そしてレモンティーは飲みません。
そもそも、レモンと紅茶はあまりあわないのです。レモンの渋みが紅茶の味を損なうし、レモンの匂いも紅茶の香りを消してしまいます。レモンのクエン酸により、水色は明るくなりますが。
レモンティーの始まりはアメリカ。とあるレモン農家がやってみて美味しかったから広まったとか。
日本では戦後、アメリカ・カリフォルニアとアリゾナの農業協同組合が、「レモンなしでは紅茶じゃない」というキャンペーンを張り、そのころ何でもアメリカかぶれだった日本でレモンティーが定着してしまったらしいのです。
まぁそれでもレモンティーがいけないってわけではないので、美味しく入れるコツを。
色が薄くなるからって水色が濃い茶葉を選ぶと渋みが特に強くなります。渋みの少ないダージリンとかニルギリが良いらしいです。
そして、レモンは香りづけのために入れるもの。紅茶の中にスライスレモンを入れてすぐに取り出しましょう。そして爽快感を味わうのです。くれぐれも入れっぱなしには注意。また果汁を搾りだしたりもしないでください。
ミルクティーの説明も。
ミルクティーは、言葉のまま紅茶にミルクを加えたものですが、その分量は好みです。
ただ、牛乳は温めてはいけません。臭みが出て紅茶の香りをとばしてしまうからです。冷蔵庫から出したままか常温で。
紅茶は出来たての熱い状態でカップに注ぎます。すると必然的に紅茶を覚まさないようにミルクは入れすぎないように気をつけなければなりません。目安として130ccの紅茶に8ccのミルクとか。まぁイギリス人は30ccなどと大量にミルクを入れるらしいですが。
なお、茶葉はミルクの味に負けないアッサムとかウヴァとか味の濃いものを使い、濃く淹れることが重要です。
濃茶と薄茶
抹茶の話
抹茶の点て方は通常二種類あります。
濃茶(こいちゃ)と薄茶(うすちゃ)です。
一般的に知られているのは薄茶。
茶杓一杯半のお茶に柄杓半分の湯を入れ、茶筅で表面が泡立つ程度(この具合は流派によってそれぞれ)に攪拌したものです。
口をつけると甘い香りがふわっと広がり、飲み終わった後は少し口の中に残る程度。
抹茶の中ではカジュアルな飲み方です。
濃茶は、もっと古い時代の飲み方を踏襲した正式なお茶。
抹茶と言えば本来濃茶を指し、お茶事でも最も重要視される飲み方です。
どんなものかを簡単に説明するならば、「濃いお茶」。しかもどのくらい濃いかって言われたら、ドロッとするくらいの濃さと言わねばなりません。定量的に言うならば、薄茶の6倍程度と言えます。
作り方は、茶杓3杯に湯が柄杓1/3杯(くらい?)。これを茶筅でゆっくりと混ぜあわせます。
濃茶は点てるとは言いません。練ると言います。まさしく練り上げるのです。
味は…そうですね。感じ方は人それぞれですが、一般的に言って苦いです。そしてぬるく濃いです。苦手な人は苦手だと思います。
ですが、濃茶は濃く作る分、飲みやすいよう濃茶専用の甘みが強い高級茶を使用するので、一概にとっつきにくいとも言えません。良いお茶を使うほど飲みやすく美味しいお茶になります(当然と言えば当然ですが)
私はけっこう濃茶が好きです。割と始めからすんなりと飲めました。
この味は体験したことない人にも味わってもらいたいなぁ。
喫茶趣味のはじまり
私が喫茶趣味に走ることになった理由でも話してみようかと思う(←えらそう)。
この趣味は二つの理由に端を発する。
一つは、茶道を習っていること。
抹茶以外に関心を持ったのは、茶道を習い始めてからけっこう後のことだ。
それまでは茶道を習っていることだけで満足して他のお茶には目を向けなかった。
その頃、私のすることに理解を示してくれていた母がよく市の図書館で茶道の本を借りてきてくれていたんだけど、あるとき抹茶を含めた日本茶、それから紅茶、コーヒー、中国茶などアルコールを除く嗜好飲料を幅広く紹介した本を借りてきた。
その本は私にとって大きな転機を与えたともいえる。
はじめはただ抹茶がどんなものかを知るために、そのほかのお茶も調べようと読んでいたんだけど、読んでいるうちに紅茶やコーヒーなどに興味が出てきた。
器具を買い揃え、自ら実践する楽しみを知ったのだ。
広くを知ることの大切さを教えてくれた抹茶には感謝している。
なお、その後その本はどうしても手に入れたくて廃盤だったものを中古で入手した。
二つ目はバイト先でのこと
その本を読んでいた頃、時を同じくして私はケーキ屋でバイトを始めていた。
小さな個人経営の店。テーブルが二つあり少人数ならイートインも可能。ケーキにあわせて多少のドリンクを出していた。
オーナーのこだわりが感じられるその店は、材料も淹れ方もインストラクターの指導を受けた本格さ。サーブの茶器はウェッジウッド。
この店で私は"身近なおもてなし"の心や"クオリティオブライフ"の精神を学んだと思う。
私が紅茶やコーヒーについて勉強を始めたと話したら色々とアドバイスをしてくれた。
そのケーキ店で買った茶葉で淹れた紅茶は初めてにしてはとても美味しく、だからこそそのまま飽きずに今にいたるのかもしれない。
ほぼ独学ともいえるこの独りよがりな状況でもどうにか文献をあさりながら続けてきた。
おかげで決して正しい知識とやり方でやっているとは言えない。
それでも実践することの大切さを実践することで裏づけしたいと思う。
今は、ただ興味が広がったと言うことだけで煎茶とカクテルも習っている。
さらなるクオリティオブライフを目指して私はこのドリンクスを愛していこうと思う。