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ドリログ

ドリンクブログ、略してドリログ!!   ここでは緑茶から紅茶、コーヒー、お酒、カクテルまで画像付きで紹介していきます。

カテゴリー「茶話 ~sawa~」の記事一覧

コーヒー教室レポ

1~2年前に始まった高槻市主催の体験プログラム「オープンたかつき」。

その一つのコーヒー教室に参加してみました。商店街のコーヒー専門店で、そこのオーナーに教わる講座なので、街ゼミみたいなものです。

今回のテーマはコーヒーの産地飲み比べ。

コーヒーは紅茶ほどブレンドするブランドが力を持っているわけでなく、豆自体の産地やグレードが直接価格に響きます。

コーヒーは大まかには2種類の品種があって、アラビカ種とカネフォーラ(ロブスタ)種。

ロブスタは低地でも育ったり害虫に強かったりと栽培が容易なんですが、味があまりよろしくないのが特徴。

なのでまずはアラビカ種が高級豆となります。

それから産地の違いと豆のグレードの違い。

もちろんそのあとに、焙煎方法、抽出方法でも味は変わってきますよ。


今回は産地の違いを理解するために、エチオピア、マンダリン(インドネシア)、グァテマラ、ブラジル、加えてロブスタ種の5杯をいただきました。

エチオピアはコーヒー発祥の地。ここにコーヒーが原生していたわけです。

エチオピアを代表とするアフリカは比較的酸味が特徴とのこと。最高級豆を使用していただいたとのことで、しかも浅煎りだったので、さわやかフルーティな酸味でさっぱり美味しくいただけましたが、私の好みではないかな。

マンダリンは深煎りということもあり、酸味はあまりなく、苦みが特徴、ずっしり重い感じでした。アジアは重厚な味わいが多いとのこと。

グァテマラとブラジルは、コーヒーの産地としては歴史浅いほうらしいですが、全体の味のバランスが整っており、日本人向けというお話。

確かにほどほどの苦みと控えめな酸味、豊かなコクって感じでしょうか。今回の豆ではブラジルのほうが甘く感じたかな。

最後にロブスタを飲んで、一気に味が落ちるのかと想像してたら、すでに4杯飲んで舌も感覚鈍ってきているうえに、ロブスタでも比較的良い豆を買ったとのことで、イマイチ味の違い分からず。

まぁインスタントコーヒーっぽい感じはしたかな。


こうして飲み比べると、いろいろと違いが判りますし、販売側が「まず自分の好みを知ってほしい」と感じるのも頷けます。
 

そうそう、最初にそれぞれの焙煎豆を並べて見せてくれたのですが、この時点でも結構見た目が違います。

もちろん煎り方で色は変わってくるのですが、ロブスタはチョコレートのようにツヤツヤしていてびっくりしましたね。油が浮いてくるのだそう。

写真撮りたかったのですが、カメラを探している間にミルにかけられてしまった・・・。残念。
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日本茶と無農薬について

先日の煎茶教室で面白い話を聞いたので、忘れないうちに書いておきます。


お野菜などの農作物は一般的に無農薬=安全で美味しいというイメージがあり、人気があります。

あくまでイメージですけどね。

一方、日本茶においては無農薬⇒美味しくないという定説があるそうです。

というのも、そもそも玉露など柔らかく甘みの強い新芽は虫にやられやすいから無農薬にするのが難しいし、無農薬にすると茶の木自体が虫に強くなろうとして苦味成分を自ら作ってしまうというのです。

なるほどねー。

実は日本茶は、そのまま輸出したら欧米では農薬基準値オーバーで引っ掛かるレベルらしいですよ。

知らなかった!!


それでも無農薬栽培にこだわる農家さんもいるらしく、その先生の流派はそんな方を応援しているということで、無農薬の煎茶を飲ませてもらいました。

確かに苦味が強いのですが、なんというか洗練された清らかな苦味で、何杯でもいける美味しさです。

甘くて旨い玉露はインパクトある分かりやすい美味しさですが、飲み慣れてくると、こんなオーガニックな味が本当は一番美味しいんだと先生もおっしゃっていました。

煎茶教室レポ 秋編

8月に、近くの公民館で一日煎茶教室が開かれ参加したことをブログに投稿しましたが、知らない間にこの教室が定例サークルになっていて、私は参加者になっていました。(確かに参加できるならしたいと言った気もするが)

というわけで、前回の一日教室は受講者20人くらいいたのが、いきなり生徒4人の小規模サークルに。四半期に一度、一年間行ってくれるようです。

先生は同じく、黄檗売茶流(おうばくばいさりゅう)の方です。


さて今日は、「初手前三法」(初心者向けの作法)のうちの「啜り茶(すすりちゃ)」を習いました。

名前の通り、すすりながら飲むお茶です。

黄檗売茶流オリジナルの蓋つき茶碗を使います。

ちょうど中国茶の蓋椀(がいわん)の作法に似てますね。

茶碗に直接茶葉と湯を入れ、蓋を被せたのち、蓋を少しずらして茶葉をよけながら飲むスタイルです。

この作法は、少し熱めの70~85度のお湯を用います。

お客さんが飲みごろを自分で決められるように、との配慮です。

ですがこの温度は玉露には熱く、煎茶には低い、ということで、黄檗売茶流では何と、この点前において玉露と煎茶をブレンドした茶葉を使うという一風変わった作法が見られます。

もちろんブレンドは自分で行います。

今日使った茶葉の銘柄が何だったのかは知りませんが、とりあえず玉露3g、煎茶2g。

紙の上で普通に混ぜました(笑)。


さて点前に則ってお茶を淹れ、飲んでみます。(点前はかなりシンプル。1~2分で終了。)

飲み始めは湯温が高く、煎茶らしいサッパリとした軽やかな渋味が感じられます。

そののち、だんだん玉露っぽい旨味が出てきます。

この流派オリジナルの茶碗はサイズがかなり大きいので、一煎が50ccくらいあり、まだまだ飲み進めることが出来るのですが、最後は茶葉も入りっぱなしなので、だんだん苦味が強くなります。

二煎目も一応飲めますが、やはり苦味が強く出ます。

そんな感じで、味の移ろいをかなりハッキリ感じることが出来る、面白い手前でした。




 ←このまま飲む

 ←蓋を開けてもOK



最後に先生が、煎茶の点前を実演してくださいました。

(少なくとも黄檗売茶流では)煎茶は100度に近い温度で淹れないといけないため火も使うし危険、とのことで茶会などでもほとんどしないそうです。

※昔わたしが習ってた別の流派ではそんなことなかった。

直火可の急須に湯を入れ、アルコールランプ(!)でグラグラ沸かしたのちに茶葉を入れて完成。

こちらもとても美味しく、何杯でも飲めそうでした。

10年

先日いきなり気付いたのですが

なんと当ブログは今月

開設10年を迎えていました!!!!



10年も続いてたんだと自分でも驚きです。

当初は文章もかなり短かったですね。

この10年は私の生活にもかなり変化があったので、たまに読み返すと感慨深いです。

(特に推敲とか校閲とかしているわけではないので、読みにくい文章や誤字脱字はご容赦願います。)



そんなわけで、読んでくださった方々に感謝申し上げます。

これからものんびり続いて行くと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。



煎茶教室レポ

近所の公民館で一日煎茶教室が開かれるとのことで、本日、行ってきました。

本日の講師は黄檗売茶流(おうばくばいさりゅう)の方です。

煎茶の茶道は抹茶の茶道と違って流派がたくさんあるのですが、その一派。

点前は立礼(りゅうれい・・・テーブル点前)を基本とし正座はしないという特徴を持つ前衛的な流派です。

もちろん正座の点前もありますが、それは「古式」と呼んでるそうです。

立礼を基本にするようになった理由として、高齢者も膝の痛みを気にせずお茶が楽しめるように、とか外国人が手軽にお茶に触れられるように、といった趣旨があるとのこと。

また当代家元が考案した「平成茶碗」と言う名前の大きなお茶碗を使うのも特徴のようです。

これも寝た切りの人でもお茶が飲めるようにとデザインされたとのことで、かなり時代に目を向けた柔軟性のある流派と言えます。

私も長らく表千家茶道を習っていて「さすがにこれは時代錯誤じゃないか」と思うことも多々あったので、黄檗売茶流の考え方は好感持てました。


そして今日の講習では実際に玉露を淹れます。

この黄檗売茶流では今日の受講者のような超初心者向けの点前も整備されているとのことで、「初手前」と呼んでいます。
初手前三法のうちの一つが玉露。

確かに、めちゃくちゃ簡素化された点前でした。

本当に泡瓶(ほうひん・・・急須のようなもの)に茶葉とぬるま湯を入れてお茶を出すだけのシンプルな所作。

なんですが、めっちゃくちゃ美味しかったーーー!!!

だいたいこういう一日教室ではなかなか玉露などは入れさせてくれず、茎茶などが多いのですが、贅沢にも玉露使わせてくれたし、特にお湯の温度なども気にしたわけじゃないのに、舌の上に押し寄せるお茶の旨味!!

甘味よりもとにかく旨味がハンパない!
肉汁とか出汁とは違った今まで経験のない上品な旨さ。

煎茶道習ってたこともありましたが、玉露は使ってなかった。

やっぱり玉露はすごいです。

ただ、ちょっぴりのお茶を淹れるだけで、こんなにも茶葉を贅沢に使うのか!ってくらいの量を使う上に二煎で捨ててしまうので、もったいなさすぎる・・・。

家庭で手軽にマネ・・・できません!!!




↓↓ 初手前の用具一式

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